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通販通信ECMOニュース・記事コラム【発送代行とは】発送代行業者の選定ポイントを詳しく解説!

2024.01.11 コラム

【発送代行とは】発送代行業者の選定ポイントを詳しく解説!

近年、発送代行サービスを利用する企業が増加しています。しかし、具体的にどのようなサービスなのか、不明点も多々あると思います。そこで、本記事では、発送代行の概要からメリット・デメリット、選定ポイントまでを分かりやすく解説していきます。


発送代行とは?

 発送代行とは、企業が自社での商品の保管や発送業務を外部の専門業者に委託することを指します。ECサイトの運営者や物流に対する専門知識が乏しい小規模事業者など、大量の商品を効率的に発送するための設備や人員が不足している企業が利用します。発送代行では、具体的には、商品の保管や梱包、発送業務、返品対応など、物流に関わる一連の業務を代行してもらえます。これにより、企業は商品の販売やマーケティングなど、自社のコア業務に集中できるようになります。

発送代行の需要が上昇している理由

 本項目では、発送代行の需要がなぜ上昇しているのか、その理由を詳しく解説していきます。

ECサイトの増加

 発送代行の需要が上昇している大きな理由の一つは、ECサイトの急激な増加です。近年、オンラインショッピングの普及率が世界的に高まり、多くの企業や個人がECサイトを開設しています。この結果、商品の発送ニーズが増加し、効率的な物流対応が求められるようになりました。特に、取扱商品数が多いショップやある程度大きな規模間のショップは、発送対応や返品対応など、複雑な業務が増える傾向にあります。そのため、多くのECサイト運営者は、物流業務の効率化やコスト削減のために、発送代行サービスの導入を検討するようになりました。

物流業務の煩雑化

 物流業務の煩雑化も、発送代行サービスの需要を増加させる大きな要因となっています。近年、多様化する消費者のニーズや国際取引の増加に伴い、物流業務はより複雑になっています。特に、多種多様な商品の取り扱いや、顧客ニーズの多様化により、企業にとって物流業務は大きな負担となっています。例えば、迅速な配送を求める顧客が増える中、適切な在庫管理や効率的なルート選定が求められるようになりました。これらの要求に対応できず、配送に遅延が生じると、顧客満足度の低下や再購入率の減少が生じる可能性があります。そのため、発送代行サービスの導入によって、物流業務の効率化を図る企業が増加しました。

人手不足の問題

 人手不足の問題も発送代行の需要を高める要因となっています。日本の労働人口減少や、物流業界の労働環境の厳しさから、十分な人手の確保が困難な状況が続いています。人手不足の状態が続くと、配送の遅延やミスが増加するなど、顧客からの信頼を失うリスクが高まります。人手不足の問題を解消するためにも、発送代行サービスを活用し、効率的な物流業務の運営を目指す企業が増えています。


▽関連資料

■発送代行サービス比較表

■発送代行選び方ガイド

■【特化型物流アウトソーシング】化粧品・コスメ EC化成功へのカギ


発送代行のメリット

 発送代行の利用によって、以下4つのメリットが得られます。1.在庫を保管しておくスペースが不要になる2.発送のミスが少なくなる3.コア業務に集中できる4.経営の可視化が可能になる順番に解説していきます。

1.在庫を保管しておくスペースが不要になる

 発送代行を利用すると、商品の在庫を自社で保管する必要がなくなり、スペースの節約が可能です。発送代行サービスは、商品の在庫を代行業者の物流センターで一元管理します。これにより、発送代行を利用した企業は商品の保管に必要なスペースや設備投資を削減できます。また、多くの中小企業が限られたスペースで商品の在庫を管理しているため、新しい商品の導入や大量の在庫を抱える際にスペース不足に悩む場合が多いですが、運用代行を活用すればこれらの問題は解決できます。


2.発送のミスが少なくなる

 発送代行を利用すると、発送ミスが大幅に減少します。発送代行業者は、専門的な物流システムや経験豊富なスタッフを抱えており、高い精度の発送業務を行ってくれます。また、専門的な物流システムの利用により、正確な在庫数の確認や、適切な商品のピッキングが可能となり、誤発送のリスクが低減します。この理由から、発送ミスの減少を目指す企業は、発送代行の活用がおすすめです。

3.コア業務に集中できる

 発送業務は時間と手間がかかる作業であり、この作業を外部に委託すると、その分の工数を別の作業に回せます。これによって、企業は商品開発やリサーチなど主要な業務に専念でき、業績の向上が期待できます。反対に発送業務を企業内部で行い工数が割かれると、人員やリソースが分散され、新しいプロジェクトの立ち上げが遅延するなど他業務に支障をきたす可能性があります。

4.経営の可視化が可能になる

 発送代行を利用すると、経営の透明性が向上し、より効果的な経営判断が可能となります。なぜなら、発送代行業者は、在庫管理や発送状況などのデータをリアルタイムで提供する場合が多いためです。そのため、企業はより正確な情報に基づいて経営判断を下せます。特に経営の効率化やリスクの低減を目指す企業は、発送代行業者との連携を強化させ、データの提供を最大限活用することで、経営の可視化を実現すべきです。

発送代行のデメリット

 反対に、発送代行の利用には、以下2点のデメリットがあります。・自社にノウハウが蓄積されにくい・個人情報流出の危険がある順番に解説します。

1.自社にノウハウが蓄積されにくい

 発送代行を利用すると、企業内に物流に関するノウハウが蓄積されにくくなる可能性があります。なぜなら、発送業務の外部委託によって、社内のスタッフが直接的な物流の経験や知識を持つ機会が減少するためです。発送代行を利用する際は、定期的な研修や社内での情報共有を行い、自社に必要なノウハウを意識的に維持・向上させる必要があります。

2.個人情報流出の危険がある

 第三者(発送代行業者)に顧客情報を預けると、その業者のセキュリティ対策が不十分である場合、情報が外部に漏れるリスクが生じます。信頼性の高い発送代行業者は、ISO27001などの情報セキュリティマネジメントシステムの認証を取得し、情報の取り扱いに細心の注意を払っています。発送代行業者を選ぶ際は、その業者の情報セキュリティ対策を確認し、信頼性が高い業者を選択しましょう。

発送代行サービスに係る費用の内訳

 一般的に発送代行サービスの費用は以下の要素に基づいて決まります。・初期費用:サービスを開始する際のセットアップ料金や契約料。・保管費用:商品を保管するための料金。この料金は、保管スペースの大きさや商品の量によって変動します。・ピッキング費用:商品を保管場所から取り出す作業にかかる料金。・梱包費用:商品を梱包するための料金。・発送費用:商品を配送するための料金。これは、配送方法や目的地によって変動します。

自社発送と発送代行を利用した場合の比較

 発送代行サービスを利用すると、固定費を削減できる一方、変動費が増加する可能性があります。例えば以下のとおりです。・自社発送: 倉庫のリース費用、梱包材料、スタッフの人件費などの固定費が主な負担となる。しかし、発送件数が増えても、それに比例してコストが増加する可能性は少ない。・発送代行: 初期費用や月額固定費は比較的低めだが、発送件数や保管商品数に応じた変動費が発生するため、発送件数が少ない場合はコストが高くなる可能性がある。 事業の規模や発送件数を正確に把握し、発送代行サービスの費用と自社発送のコストを比較検討によって、最も経済的な選択が推奨されます。

発送代行業者の選方ポイント

 本項目では、発送代行業者を選ぶ際のポイントについて解説します。

自社ニーズとのマッチング

 企業が発送代行業者を選ぶ際、最も重要なのは自社のニーズと業者のサービス内容がマッチしているかです。なぜなら、企業の運営スタイルや商品の特性、発送量などのニーズに応じて、最適な発送代行業者は異なるためです。例えば大量の小物商品を取り扱うECサイトは、高い処理能力を持つ発送代行業者との契約により、迅速な発送が可能になります。一方で、特殊な取り扱いが必要な商品を持つ企業が、その特性を考慮しない発送代行業者を選んだ場合、商品の破損やクレームが増加するリスクがあります。企業は、自社の発送に関するニーズを明確にし、それに適した発送代行業者を選択することで、効率的な業務運営が可能になります。

信頼性と実績

 信頼性の高さに応じて、商品の破損や遅延などのトラブルを最小限に抑えられます。そのため、発送代行の信頼性と実績をあらかじめ確認しましょう。具体的に、過去5年間でのトラブル件数や取引実績を確認しましょう。新規参入の業者で、実績や評価が少ない場合、料金は魅力的な場合が多いですが、サービスの品質が不確定である可能性があるため、注意が必要です。

サポート体制と対応の迅速さ

 サポート体制と対応の迅速さも、発送代行業者の選定において不可欠な要素です。トラブルや変更が発生した際、迅速かつ適切に対応してくれる業者は、ビジネスの安定性を保つ上で欠かせません。例えば「クレームが発生した際、24時間以内に対応してくれる」などです。反対に問い合わせに対して数日間返答がない業者は、ビジネスの遅延や顧客の不満を招く可能性があるためおすすめできません。

発送代行を利用する最適なタイミング

 発送代行サービスを開始する最適なタイミングはいつなのでしょうか。例えば、以下のような課題とケースが考えられます。・発送作業の手間が増加:自社での発送が手間となり、他の業務に支障をきたすようになった時。・コスト効率が悪化:自社での発送コストが増大し、それが経営に悪影響を及ぼすリスクが出てきた時。・品質の維持:発送ミスが増え、顧客からのクレームが増加するなど、品質の維持が難しくなってきた時。企業は、自社の発送量や発送に関する課題の定期的に評価する必要があります。そして、上記のような状況が発生した場合、発送代行サービスの導入を真剣に検討すべきタイミングです。

まとめ

 本記事では、発送代行について解説しました。発送代行の利用によって、様々なメリットが得られるため、業務効率化を図りたい企業やコア業務への工数を増やしたい企業は、発送代行を検討してみてはいかがでしょうか。


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