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通販通信ECMOニュース・記事コラム【2022年版】Eコマース(EC)の市場規模や将来性を解説──EC事業スタートアップが知っておきたい5ステップ

2022.03.11 コラム

【2022年版】Eコマース(EC)の市場規模や将来性を解説──EC事業スタートアップが知っておきたい5ステップ

 Eコマース(EC)事業とは「Electric Commerce」の略称であり、ネット上で商品を売買する事業のことです。実店舗とは異なるため、メリットやデメリットなどについて理解することが必要です。集客やサイト制作のポイントを抑え、事業の売上につなげましょう。



Eコマース(EC)とは?

 ECは「Electronic commerce(エレクトリック・コマース)」の略称です。「Eコマース」と呼ばれることも多く、インターネット上で商品やサービスを売買することを表し、近年大きく規模を伸ばしている市場です。直訳すると「電子商取引」で、関連法規などではこう呼ばれます。

 かつて商品は店舗で購入するのが主流でした。しかしEC事業の普及により、店舗を持たなくても販促活動を行うことができるようになり、多くの店舗事業者もEC事業に進出しているという背景があります。

 ECで取り扱われる商品カテゴリは多岐にわたりますが、一般消費者には食品やファッション、生活用品などの購入頻度が高く、かつ安価な商品を自宅にいながら手に入れることができるため人気となっています。またそれ以外にも飛行機、新幹線などのチケット購入やコンテンツ配信サイト利用などもECに含まれるため、一度は利用したことがあるという方が多いでしょう。

 有名なECサービスでは「Amazon」「楽天」といったモール型のサイトがあげられますが、小規模なECサイトでも戦略次第で売り上げを伸ばせる可能性が十分にあり、そういった事業者をサポートするサービスも多く生まれています。今後もさらにEC市場は伸び続けることが予想されます。

Eコマースの市場規模

 前述のようにECの市場規模は年々拡大傾向にあります。2019年に経済産業省が発表したデータでは2018年のBtoC向けEC市場規模は17兆9845億円となっています。前年比では108.96%の上昇でした。

 2010年以降は、毎年前年比で5%以上の伸びがあり、今後も市場規模の伸びは続いていると考えられています。

Eコマースと実店舗との違い

 ECサイトと実店舗の違いとしては「場所を選ばず買い物を楽しむことができる」「他店舗の価格比較が容易となる」「商品を配送してくれるためユーザーの負担が減る」といった点などがあげられます。

 ECにおけるユーザーにとってのメリットも大きいですが、「実際に商品を手に取ることができない」「顧客の顔を見ることができない」などといった店舗利用のメリットが失われるといった懸念もあります。

 しかし都市部では、実際に店舗で商品の素材や質を確認してから自宅で商品を検索し価格を比較する、などの双方のメリットを活用しているユーザーも多いです。店舗の少ない地方在住のユーザーにとっては難しいかもしれませんが、ECが普及した現代ならではの方法でショッピングを楽しむことも可能です。

Eコマースを始める3つのメリット

 ECを利用する事業者のメリットとして、以下の点があげられます。

・店舗を持たずに販売が可能
・24時間365日の営業が可能
・顧客データを蓄積できる

1.店舗を持たずに販売が可能

 EC事業のメリットとしては、店舗を持つ必要が無いという点があります。また販売エリアが制限されないといった点も、ECを運営するメリットといえます。そのため日本国内だけでなく世界中に販路を拡大できる可能性が広がります。

2.24時間365日の営業が可能

 営業時間の概念にとらわれないこともECのメリットといえます。実店舗の場合は限られた時間の中で販売活動を行う必要があるため、日中に店舗に訪れることができないユーザーの購入機会を損失することにもつながります。

 ECサイトではユーザーがいつでも商品購入を検討することができるため、夜中のリラックスした時間や電車移動の最中など、どのタイミングでもユーザーに商品をアプローチすることができるでしょう。

3.顧客データを蓄積できる

 顧客データや販売データを蓄積し、それらを可視化することでマーケティング活動に活かすことも可能です。購入時に登録されている年齢や性別などのデータや購入履歴などから最適なマーケティング方法を検討することができる点も、事業者にとって大きなメリットとなるでしょう。

Eコマースで注意すべき3つのデメリット

 メリットが重視されやすいEC事業ですが、デメリットとして捉えられやすい点もあるため注意しましょう。

(1)集客のハードルが高い

 ユーザーにECサイトを見つけてもらわなければ売り上げに繋がらないため、Web集客のハードルが高いという特徴があります。実店舗の場合は、店舗を構えることで近隣住民などに認知されることができますが、ECの場合は何かきっかけが無ければ見つけてもらうことが困難です。

 そのため広告を配信したり、SEO対策で検索にヒットしやすい環境を作ることから始める必要があります。

(2)価格競争が激しくなるケースがある

 インターネット上には公式ECから個人ショップまで、数多くのネットショップが存在します。そのため価格の比較が行われることが多く、より安い価格で販売しているECサイトが注目されやすい傾向があります。

 とはいえ価格を下げすぎると利益につながりづらいため、サイトの独自性などを強化していく必要があります。

(3)顧客とのコミュニケーション不足

 ECサイトでは直接ユーザーとコミュニケーションを取ることができないため、いかにサイト上で効率よく商品をアピールするかが重要となります。対策としてはチャットボットツールを導入したり、商品画面や購入フォームなどを最適化していったりといったものが考えられます。

Eコマースを始める方法

 ECの中にもさまざまな種類があり、予算や運営の目的によって最適なものを選ぶ必要があります。大きく「自社サイト型」「モール型」の2つに分類されます。

▽自社サイト型

 自社サイト型はECサイトを自分たちで立ち上げる方法です。主な手法としては「カートASP」「ECパッケージ」「クラウド型EC」「オープンソース」「フルスクラッチ」の5つがあげられます。

(1)カートASP

 カートASPは既存のクラウド上でサイトを構築していくため、サーバーなどを用意する必要が無く、低予算かつ少ない工数でサイトを立ち上げることができます。有名なASPでは「BASE」などがあります。

(2)ECパッケージ

 カートASPよりも予算は必要ですが、細かい機能などを搭載でき、大規模なECサイトにも適している方法です。

(3)クラウド型EC

 クラウド型ECはカートASPよりも細かいカスタマイズが可能です。また常に最新のバージョンにアップデートされるため、中長期的な運営にも適しています。

(4)オープンソース

 オープンソースは、Wordpressなどを活用したソースコードを利用したサイト構築方法です。そのためソースを編集する知識や技術が必要ですが、独自性の高いサイトを作ることができる点が特徴です。

(5)フルスクラッチ

 サイトを1から構築していく方法がフルスクラッチです。そのため時間や費用は他のサイト構築方法よりもかかりますが、企業がイメージするECサイトを作ることができるでしょう。売り上げが億単位の大規模のECサイトで導入されることが多いです。

▽モール出店/出品型

 Amazon・楽天市場・Yahoo!などの既存ショッピングモールにECショップを開設する方法です。モール自体の利用者が多いため、より多くのユーザーに見つけてもらいやすくなるメリットがあります。

 その他にも世代に合わせた新しいモールやカテゴリに特化したモールなど、それぞれの特徴を持ったモールも増えてきており、ECサイトを新規で開設したい人も参入しやすい環境となっています。"

Eコマース業務のポイント

 ECサイトを運営する上でのポイントを紹介します。重要となるポイントは以下の5つです。

◆サイト集客

 広告運用やSEO対策をはじめとするサイト集客の方法を最適化していくことが重要です。他にも口コミを集めたり、SNSを運用したりといった工夫をすることでより多くのユーザーにアプローチできる可能性が広がります。

◆サイト改善

 ユーザーが使いやすいサイトを構築することも、ECサイトの売上を伸ばす上で重要となります。例えば、効率的にサイトを運営するために入力しやすいフォームを構築したり、商品説明ページを追加したりといった方法があります。

◆商品登録(ささげ業務)

 商品の名称や価格といった商品情報をはじめ、サイズなどの情報を登録します。商品画像の撮影・採寸・商品説明の原稿作成は「ささげ」業務と呼ばれ、ECサイト運営に必要な業務ですので覚えておきましょう。

◆キャンペーン企画

 商品の売上をあげるため、特集やキャンペーンの企画を立案します。例えば、季節に合わせた商品を特集したページを作成したり、通常価格よりもお得な価格で販売する期間を設けたりなどといったキャンペーンがあります。

◆マーチャンダイジング

 商品の企画・仕入れ・在庫管理、さらには価格の調整や中止商品の決定など、商品全般にかかわる業務のことをマーチャンダイジング業務といいます。

【まとめ】Eコマース事業の将来性

 EC事業は今もなお、市場規模を伸ばし続けているビジネスとなります。どこにいても気軽に欲しい商品を手に入れることができる便利さや、さまざまなツールを活用し情報収集がしやすいといった使いやすさがECの魅力と言えます。

 そのため今後は価格競争などが加速する可能性もありますので、サイトの利便性や独自性、知名度などを上げていく施策が重要となります。成果の出るECサイトを構築するためには、ユーザーや市場動向などを分析し、サイト内で実行可能な施策について試行錯誤する必要があるでしょう。

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