新規参入者向けの資金調達プロジェクト「ＮＯ　ＣＡＰＩＴＡＬ」創設

　ＳＴＯＲＥＳ.ｊｐとＢＡＳＥはともに、個人やスモールチームでも簡易にネットショップが作成できるインスタントＥＣカートだ。ＮＯ ＣＡＰＩＴＡＬは、両社のサービスを利用するブランドオーナーが抱えるスモールビジネスの資金面の課題を解消し、新たな価値を生み出す人々の挑戦を応援する。

　何かを始めるための資金を確保しようとするとき、既存の金融機関を利用する手段はあるが、価値を証明するために過去の実績や数字が求められ、これからブランドを始める人々にとっては、既存の金融機関の仕組みを利用するのは困難な実情もあるという。

　ＮＯ ＣＡＰＩＴＡＬは、プロジェクトに応募してくる個人やスモールチームの将来の売上金額を予測して、ブランドオーナーから将来の売掛債権を買い取る方式をとる。買取金額がオーナーに支払われるため、オーナーは将来の売上を今、利用することができる。

リスクなく資金を調達、ＥＣで商品が売れたらその中から一定の割合を返済

　ＮＯ ＣＡＰＩＴＡＬを通じた資金調達は、ブランド側に発生するリスクがないのも特徴だ。ブランドの商品が購入される度に、売上から一定の支払率に応じた金額が支払われ、ブランドオーナーは支払いを気にすることなく商品制作に集中することができる仕組みだ。

　支払いは、商品が売れた時のみ発生し、売上が無かった月などはブランドオーナーの支払いは発生しない。NＮＯ ＣＡＰＩＴＡＬを通じてブランドから買い取った将来債権が万一発生しない場合には、そのリスクを「ＳＴＯＲＥＳ.ｊｐ」または「ＢＡＳＥ」が負担するという。

１０万円・５０万円・１００万円を調達可能、募集は１２月２３日まで

　プロジェクトの募集期間は１２月２３日まで。両社いずれかのサービスでネットショップを開設した人、これからする人が対象で、調達金額は１０万円、５０万円、１００万円から選択が可能だ。申し込みはNO CAPITAL特設サイトの応募フォームから。

　両社は「たくさんのブランドオーナーの初めの一歩、きっかけを生み出せる取り組みにつなげ、市場自体の成長にも貢献していきたい」としている。