2019.10.16 通販支援

ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ、ｉＯＳアプリをリリース…ＡＰＩも一般開放

ＥＣの「ササゲ」支援ソフトウェアの開発を手がけるグラムス（株）は１６日、商品撮影専用カメラアプリ『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ　ＣＡＭ（ゼンフォトマティック　カム）』のｉＯＳ版をリリースする。同時にベータ版として公開していたアンドロイドＯＳ版もアップデートし、正式版としてリリースする。

　これまで限定公開だった『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ』のＡＰＩも併せて一般公開し、ユーザーによる自社　システムとの連携、ショッピングカートやＣＭＳ、各ショッピングモールなどネットショップ支援事業者による『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ』の機能実装を支援するという。　

スマホで商品画像を撮影→アプリ上で白抜きなど一気に画像加工可能

　『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ』は、商品画像の準備に必要な負荷が大きい画像加工作業をワンストップで全自動化するＷＥＢアプリ。従来、ネットショップ運営ではデジタルカメラによる商品撮影が一般的だったが、スマートフォンカメラの性能向上で、スマートデバイスでの閲覧には十分なクオリティの商品写真がスマホで撮影できるようになった。

　スマホで撮影できることにより、撮影スペースや機材の簡略化、撮影スピードの向上をはじめ、カメラの取り扱いに慣れていないスタッフでも比較的簡単に商品撮影できるようになることなど、多くのメリットがある。

　スマホアプリ『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ　ＣＡＭ』では、スマホで商品撮影をするだけで、リサイズや被写体背景の切り抜き・白抜き、被写体のセンタリング、余白の追加、被写体の角度補正、明暗補正など、必要な画像処理が撮影と同時に自動で行えるもの。画像は自動的にクラウド上に保存され、ＰＣのブラウザから「ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ」を通して確認、より詳細な編集なども可能になる。

https://www.tsuhannews.jp/50838

オプションで画像のリネームも簡単に

　有料オプションのバーコードスキャン機能を使うことで、商品画像のファイル名も自動でリネーム処理が可能となる。７月にリリースされた『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ　ＲＥＮＡＭＥＲ』と同様の機能を有し、バーコードスキャンによる自動ファイルリネームのほか、同一商品の詳細画像に対する小番号や連番振り、ドラッグ＆ドロップによる撮影した写真の小番号変更なども可能だ。

https://www.tsuhannews.jp/70039

ＡＰＩも一般公開、一元管理システムなどとの連携もスムーズに

　　『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ』はＷＥＢブラウザ上で利用するツールとして、多くのネットショップ事業者に使われているが、同時に複数のユーザーからは機能を自社のシステムに組み込みたいという要望とともに、ネットショップへのソリューションを提供している企業やショッピングモール運営企業からも、自社製品・サービスに機能を実装したいという要望があった。　

　これまで限定的に数社のユーザーとパートナー企業に公開し、ＡＰＩとしての機能・性能　のアップデートを繰り返してきたが、その精度を増し、さらに多くの要望に応え、ＡＰＩを一般公開することにした。

　『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ　ＡＰＩ』の導入で、次のようなことが実現可能となるという。　

　　◇ＥＣ事業者　

・撮影した商品を、自社の商品画像ルールに基づき、自社システム内で自動的に画像処理　

・日中撮影した大量の商品写真を、夜間に一括自動処理　

・国内で撮影した商品画像を自社システムにアップロード後、自動で画像処理。処理　結果の確認と修正は海外のオフショアや在宅社員で作業　

・自社の商品登録アプリに自動画像処理システムを実装　

　◇ショッピングモール運営者　

・ＣＭＳ、商品登録画面に自動画像処理機能を実装。ユーザーは撮影した写真をアップロードするだけでショッピングモールのガイドラインに沿った商品画像に自動処理　

・ユーザー向け商品登録アプリの商品撮影機能の一部として、撮影と同時にショッピングモールのガイドラインに沿った商品画像に自動処理　

　　◇ＥＣ支援事業者

・自社サービスの拡充機能として『ＺｅｎＦｏｔｏｍａｔｉｃ』の画像処理機能を実装。ユーザーが　アップロードした商品画像をバックエンドで自動的に各ショッピングモールのガイドラインに則した商品画像に自動処理　