2014.12.11 コラム
ECの購入商品の物販1位は「食品、飲料、酒類」55.2% (2013年度 経済産業省調査)
久保京子の「ネットショップCS情報局」より
前回の記事では、経済産業省「平成25年度我が国情報経済社会における基盤整備」 (電子商取引に関する市場調査)の結果より、2013年のBtoC-EC市場規模・動向を取り上げました。 今回は国内EC利用概況について、以下を確認します。 ・ECの利用頻度 ・EC利用に使用した機器 ・ECの購入商品(物販系)と品目別年間利用金額 ・ECの支払方法 2013 年(2013 年 1 月~12 月)の EC の利用率は87.1%でした。 以下は、上記EC利用者についてのアンケートデータです。
●EC利用頻度 EC利用頻度の割合は、「月に1回程度」26.3%、「月に2~3回程度」25.1%、「2~3ヵ月に1回程度」21.5%とほぼ同程度の割合となっている。 前年比で見ると、「週に 3~5 回」は2.0%と1.2ポイント、「年1回」が8.2%で3.9ポイント2012 年より増加した。全体的な利用傾向に大きな変化はない。
●EC利用に使用した機器 EC利用に使用した機器では「パソコン」92.3%、「スマートフォン」31.4%、「タブレット」9.3%が上位3種となっている。「フィーチャーフォン」は 4.4%にとどまった。 参考として 2012 年までの調査での結果を掲載。(本年は選択肢の設計を刷新したため、経年比較は行っていない)
●ECの購入商品(物販系)と品目別年間利用金額 「食品、飲料、酒類」55.2%が最も多く、以下「書籍、雑誌」48.8%、「衣類、アクセサリー」43.8%となっている。 以下、「音楽、映像のソフト」33.5%、「医薬、化粧品」31.0%、「雑貨、家具、インテリア」30.8%と続いている。
利用品目別の年間利用金額の傾向は以下のとおり。 ●ECの支払方法 「クレジットカード」63.4%が最も多く、以下「店舗振込」34.2%、「代引き」32.1%、の順となっている。 前年比で見ると、「代引き」32.1%が4.8ポイント、「店舗振込」34.2%が4.5ポイント、「クレジットカード」63.4%が4.4 ポイント、2012 年より減少している。 一方、「電子マネー」7.9%は 2.8 ポイント上昇している。その他項目では大きな変化は見 られない。全体的な利用傾向も大きな変化はない。
次回は、本報告書より、ECの利用時の情報源とサイト選択基準について取り上げます。 -------- 平成25年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査) 報告書 (H26.8.26 経済産業省) -------- ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 久保京子 内閣総理大臣及び経済産業大臣事業認定資格 消費生活アドバイザー 株式会社フィデス 代表取締役社長 事業内容:ネット通販向け広告法務、Webユーザビリティ、ユーザー調査 WEBサイト:ネットショップのCSを高める情報発信中!/『ネットショップCS情報局』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【過去のコラム】 未成年者の「詐術」の判断基準「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」改訂。(平成26年8月 経済産業省) 「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」改訂 2013年のBtoC-EC市場規模は11兆1,660 億円(対前年比117.4%)(経済産業省調査) スマートフォン特有の消費者とのトラブル事例と対策のヒント 景表法改正、広告表示の適正管理のための7つのポイント
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